「料理教室」一昨昨日の2本~帰山特別純米、松の司山廃純米生~

2011年01月20日

RIMG1238_R  「気が利くつまみの作り方」月曜日のクラス。これが新年1回目の授業。今回は火鉢を囲んでしっぽりと、鍋。日本酒は、帰山と松の司。

 通常は1本なのですが、このクラスは私の都合で12月の2回目の授業ができなかったこともあり、「2本味見しましょう」ということになった。全部飲んじゃったわけではないですよ。

 帰山はミルキーで滑らかな口当たりの酒。日本酒度が-5ですから甘口の部類に入るのですが、舌にまとわりつくような甘さではない。高めの酸が上品で、これで見事にバランスを取っている。うまいです。やわらかい甘みのある料理と合う。「かぶら蒸し」なんか好相性。

 松の司は山廃らしく、腰の落ち着いたどっしりとした酒質。香りは嫌みがなく、さわやかな果実のよう。こちらは燗でやった。一人の生徒さん、「松の葉の匂いに似てません?」そうかもしれない。包み込むようなやさしい香りだが、どこか青臭さもある。こうやってこの、自分の中の記憶と目の前の日本酒とがつながるというのも、利き酒の醍醐味である。この酒は穀物系の香りの料理、まろやかな旨みに合う。たとえば「そば」を、そばつゆでなくこの酒につけて食べると口の中は、そりゃもう幸せ。お試しあれ。

 つまみは昆布仕立ての胡麻味噌豆乳鍋。鍋あとにラーメン。

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