小学校家庭科研修講座

2008年09月04日

先月8月の20日、群馬県の教育センターで県内の小学校の先生方を対象にした講習会がありました。今回のテーマは「サラダとドレッシング」。そういえば小学校の家庭科の授業のとき、「フレンチドレッシング」を作った覚えがある。懐かしい。
 ドレッシングというのは何かというと、これは「塩と酢と油」を混ぜたもののことです。ですからたとえば、塩もみした即席漬けに「酢と油」をかけてもドレッシングをかけたサラダに似たものができる。あるいはまた、塩を味噌や醤油にして、酢を柑橘の絞り汁に、油をごま油やオリーブオイルにする。これも言ってみればドレッシングです。要するに、「しょっぱいの」と「酸っぱいの」と「こってりしてるの」を混ぜ合わせればいいわけで。ちなみにこれに卵の黄身を混ぜるとマヨネーズになります。
 しかしいざ考えてみると、これがなかなか進まない。そもそも日本料理に、日本の郷土料理にサラダというのはないんですね。つまり、この国には生野菜を食べるという習慣があまりなかったんです。生で食べると言ったら漬物くらいでしょうか。なんででしょう。推測ですが、サラダはご飯に合わない、ということじゃないかと思います。戦後になって、パン食が一気に普及してきて、サラダも食べられるようになったのだと思います。
 今回の講習会では、「きゅうりもみ」を作りました。きゅうりもみと言うと、なんだきゅうりもみかと思う方もいるかもしれませんが、これぞ「日本のサラダ」です。こんな簡単にできて、しかもごはんに合うサラダはありません。「フレンチドレッシング」の指導もいいのですが、「きゅうりもみ」の伝道も忘れちゃいけません。(堀澤)