銭湯ナイトVol.5 銭湯はアートだ! ペンキ絵大特集!!

2009年10月11日

10月10日(土)は銭湯の日である。
毎年、この日に因み、「東京銭湯ナイト」と言う、
銭湯フリークが銭湯フリークに贈る、
銭湯の湯以上に熱いイベントが開催されている。
今回で第5回目を数えるこのイベントを、
新宿はロフトプラスワンまで、観覧しに行って来た。
これもクレインダンスの活動かと問われれば、
私は「その通り」と答える。
今回の内容は、今年4月に急逝されたペンキ絵師、早川利光さんを偲び、
銭湯のペンキ絵に主軸を置いたもの。
現在、日本に残る銭湯ペンキ絵師、その最後のお二人である、丸山清人さんと中島盛夫さんが来場。
早川氏の作品の観賞や解説。
そして、銭湯ペンキ絵のよもやま話から裏話まで、多彩な話が伺えた。
銭湯界の権威である町田忍さん、下北沢つかささん、司会のサイトウカツミさん。
銭湯設計士である小林嗣浩さんや、今井健太郎さん等を交え、
専門的かつ業界的な濃い話に、会場も大いに沸いた。
さらに、三遊亭楽松師匠の落語まで楽しめ、大いに酔った。
酔った。
ってのは、実質的に酔っていて、会場は居酒屋形式で飲み食いが自由。
とくれば、「生中」を連呼してしまうのも無理はない。
このスタイルは、気分も解れ、非常に居心地が良い。
酔った勢いも手伝って、中島絵師直筆のペンキ絵を一枚購入して来た。
このイベントが続く限り、銭湯の灯が消える事は無い。
なんて、会場の誰一人として思っては居ないだろう。
刻一刻と、街から銭湯の灯が消えて行っいると言う現状を、
銭湯フリークだからこそ痛切に感じつつ、
それでも、「何かを」と言う気持ちを携えて来ている筈。
その「何かを」ってのが、私の場合、「群馬路地裏銭湯記」だったりする。
そして、勢い余って、ペンキ絵を買って来てしまったりする。
読者諸氏、今度持ってくので、どこかでじっくりこのペンキ絵を観賞しませう(抜井)