「第15回ワルノリ俳句ing」投句発表

2011年01月04日

今回の「第15回ワルノリ俳句ing」では、投稿ワルノリ俳句も募集いたしました。
告知は、日刊「鶴のひとこえ」で少し触れただけでしたが、
多くのご投稿がありました。
新年早々から、本当にありがとうございました。

◇秀作

またひとつ想いのこして年を越す (たかし)

後ろ髪を引かれつつ、年を越す。
「またひとつ」、遂げられずに残した想いとは、なんであろうか。
自らになぞらえて、思いを巡らす。

◇ワルノリ推薦

食っちゃ寝で腹周りだけデラックス (草野)

年末年始のテレビ番組で、マツコ・デラックスを頻繁に見かけました。
ある番組では、マツコ・デラックス自身も食っちゃ寝しておりました。
それを炬燵で観ながら、食っちゃ寝して正月を過ごす。
気付けば自分も、腹周りだけは、デラックスの如き。

◇佳作
正月も二日続けてひとり酒
除夜の鐘撞いて夜空に誓う夢
元日を猫と炬燵で寝て過ごす
恒例の紅白見つつ小豆煮る
初日の出拝むつもりが初寝坊
はつはるも千鳥足から始まりぬ
まっさらな夜に染み入る鐘の音
賽銭が箱を外れて転がりぬ
四畳半新年明けても変わり無し
新春の駅にスーツの人おらぬ
のそと行く猫や初日に染まりたる
初夢やウサギと共にジャンプする

次回、早春の「第16回ワルノリ俳句ing」で、楽しみましょう。