第6回 ワルノリ俳句ing

2009年01月04日

「新年、明けましておめでとうございます」

の挨拶で始まった、今回の第6回ワルノリ俳句ing。
1月2日、新年の厳かな空気に包まれた、快晴の空の下、
伊勢崎駅から向かう浅草。
胃薬片手の人、麦酒片手の人、サンドイッチ片手の人も、
列車に乗れば、メモ帳とペンを片手に持ちかえ、
首をかしげながら吟行。
浅草に着き、まずはアサヒビール本社で昼食。
出来たてのアサヒビールの数々に、
ビール好きは喉をうならせながら、至福の表情。

まさに、鮨詰めになった蟻の行列。
仲見世から浅草寺まで、長蛇の列に並び、賽銭投げてお参りを済ませる。
おみくじを引いたり、お守りを買ったり、浅草土産を買ったり、
思い思いに、正月を楽しむ参加者たち。
新仲見世通り、手頃な飲み屋を見つけて、小休憩。
一同、熱燗や麦酒を前に、腰を落ち着けて句をひねる。

店を出た後、浅草寺近くの銭湯「浅草観音温泉」であったまる。
銭湯から、往来を行く、初詣参拝客の声が聞こえる。
そんな、下町風情を楽しみつつ、湯気の向こうに五・七・五。

火照った顔に、頬をなでる夜風が心地よい。
灯るネオン、たゆたう暖簾。
浅草吟行の夜は、ゆっくりと更けて行った。

それでは第6回の結果発表。

◎特選    初詣浅草へ来て即迷子         (抜井)

○ワルノリ選  酒飲んでモラルが漏れるトイレも漏れる (井上)

他には、こんなワルノリ俳句たち。

・初詣つい賽銭が多くなる
・新年の乾杯の後ソルマック
・仲見世を混む中進む千鳥足
・初吟行駄菓子屋の如き列車内
・一駅で三句も詠めた区間新
・座席順酔っぱらいを避け方位よけ
・胸あらわビーナス三女浅草湯
・ニヤニヤと隣は何を考える
・三人娘正月風情を壊しゆく

などなど

今回、ワルノリ俳句ingに参加して頂いた方々、ありがとうございました。
次回、第7回ワルノリ俳句ingでも、お待ちしております。
また、初参加の方も、次回どうぞお気軽にご参加ください。
それでは、次回、春頃のワルノリ俳句ingで、また。(抜井)