第7回 ワルノリ俳句ing

2009年03月08日

昼下がりの上越線。
うららかな日差しが、影を際立たせる車内。
車窓の脇には、メモ帳とペン、助六寿司と缶麦酒。
日を浴びて、白米が輝いているのり巻き。
一つつまんで、麦酒を一口。
爽やかな苦味が、梅の蕾が綻んだ里山を走り抜ける。
水上駅に到着し、スキー客に揉まれながら下車。
駅から水上温泉街へと歩を進める。

廃旅館がチラホラ目に付く温泉街は、閑散としてる。
草臥れた飲み屋に郷愁を感じつつ、風花舞う温泉街をそぞろに散策。
途中、参加者の直感によって選定された蕎麦処へ入店。
焼酎の蕎麦湯割りや、日本酒に塩漬けの桜花を浮かべた、さくら酒など、
趣向の品々で一杯。
一同、頬をほんのりとさくら色に染めながら、句をしたためる。

温泉街の丁度中心あたりにある、日帰り温泉「ふれあい交流館」で入浴。
やわらかな泉質に身も心も解され、帰りの電車内では一駅区間で既に熟睡。
駅に着き、目を擦りながら降りた先は、終点、高崎駅。
高崎市街、手頃な店を見つけて俳句の発表。

「ワルノリ俳句ing」が始まって以来、特選の座を退いた事がなく。
花粉症による、鼻水と目のかゆみにも負けずに句を作り。
参加者一同、車内で大口を開けて寝ている間も、黙々と句を詠んでいた。
そんな私の句が、今回、入選にならず。

「もう一回、選び直しましょうか」
と、生中片手に管を巻き始めたところで、第7回も無事に終了。

そして、「第7回ワルノリ俳句ing」の結果発表は明日。
お見逃しなく。(抜井)