黄昏時の都市公園。
9畳あるブルーシートの上に、私独りで、四つん這い。
2間向こうには、20畳近くあるブルーシート。
大所帯の花見客から聞こえて来る、
楽しげな声と、美味しそうな七輪焼きの匂い。
私は未だに、四つん這い。
誰も来ずに、人生の無常を嘆いているのでは、勿論ない。
時折吹く突風で、シートが飛ばされない様に、
押さえているのである。
その後三々五々、一升瓶片手に続々と、
集まって来た参加者たち。
今回初参加の方も多数。
オリジナル郷土料理と、地酒地麦酒が並んだところで、
乾杯の掛声と共に、「第1回ワルノリ俳゛句ing」がおもむろに開始。
本日に合わせて咲いてくれたかの如く、見事に可憐な花を咲かせた夜桜。
月明かりに照らされて、妖艶に揺れる花衣に見とれる参加者たち。
遠くは新潟県、近くは市内の方まで、旧知の友人の様に、表情を綻ばせ句をひねり合う。
私は終始、あたふたしている間に、俳句の発表時刻が到来。
宴も竹縄、そして俳句発表。
今回は人数も多く、秀逸作品乱戦模様。
よって、割れに割れた、波乱の特選。
花見情景をありのままに捉え、断然一位のワルノリ選。
今回から新しく加わった、クレインダンス選には、意味深な一句。
月夜桜下の都市公園。
拍手喝采で無事終宴。
今回の「第1回ワルノリ俳゛句ing」、結果発表は明日。
乞うご期待。(抜井)