第9回ワルノリ俳句ing

2009年08月16日

駅に着き、電車の扉が開く。
生温かい風に乗って、蝉時雨のオーケストラが耳を劈く。
午前11時45分の伊勢崎駅で、今回の参加者と顔合わせ。
お盆の中日だからか、今回はこじんまりとした俳句ing。
早速、キオスクでサンドイッチと缶麦酒を買い込み、
東武鉄道へ乗車。
太田駅で乗り換えて、丁度昼時には館林駅に到着。
駅を出て、さるルートより、事前に入手していた、
館林市内の「まちなか散策ガイド」を参考に、
炎天下、路地の奥へと歩みを進める。
「竜の井」、「毛塚記念館」と、ガイドに載っている、
名所や文化財を順に訪ねて行く。
店構えから感じる直感で、中華食堂に入り昼食。
暖簾をくぐると、店内は満席。
隅に一席用意してもらい、ラーメンを注文。
常連さん等は、既に出来上がっている人数名で、
テレビの高校野球と、妻の悪口とに真剣である。
店を辞してから、知る人ぞ知ると言う有名なかき氷を一つ購入し、
参加者全員で回し食い。
「市立図書館」、「田山花袋記念文学館」、「旧上州モスリン事務所」など、
文化施設にも足を伸ばす。
程なく陽も傾き、目当ての「梅の湯」まで来ると、本日定休日。
参加者一同の鋭い視線が私に刺さり、炎天下の路地裏で悪寒を感じた。
近くに在るもう1軒の銭湯、「松の湯」で、ひとっ風呂。
生き返った様な心持で、屋上ビアガーデンにて乾杯。
夕景の館林を望みながら、ゆったりと句を認める。
日暮れて、本日の行程のトリを飾る、「下町夜市」を見学。
往来に地元商店が並び、焼き物の良い匂いが漂う。
その中、路上で演奏する若者たち。
学生バンドの荒削りなロック、ユニットの抒情的なホップス、
プロ顔負けの腕前を見せるジャズバンド等々が、イベントに花を添える。
私等は、牛スジ煮込みを突きながら、夜市を観賞し、
土地の人々の活気に酔っていた。
終戦の日の平和的な夜は更け、俳句の発表が終わり、俳句ingもお開き。
さて、今回の「第9回ワルノリ俳句ing」、結果発表は明晩。
群馬の良いトコが、またひとつめっかった。(抜井)