昨日までの曇天から一転。
日曜日の朝は、清々しい雨上がりの冬晴れ。
今回は午後3時に前橋駅前集合。
非常にのんびりとした行程である。
集合場所で、今回の参加者たちが顔合わせ。
初参加者の方を2名、私を含めた常連が3名。
合計5人と言う、手頃な一団で一路、中央前橋駅を目指す。
枯葉舞う並木道。
メモ帳とペンを片手に、五七五を指折数えながら歩いて行く。
駅へ着いて電車待ちの時間。
皆、思い思いに過ごしている。
駅の売店で肉まんを食べる者。
酒屋を探して路地裏を彷徨う者。
口を半開いてぽつねんと虚空を眺めている者。
ブリキの玩具の様な、可愛らしい風貌の列車で大胡駅まで向かう。
大胡駅から歩いて、目的地である銭湯「東湯」目指す。
大胡の街を、観光かつ俳句目線で捉えながら、歩を進める。
川の向こう、夕陽に輝く煙突が見え、銭湯の揺れる紺暖簾を見つけると、
一堂が俄かに活気づく。
さて、銭湯。
男性、女性陣共に銭湯へ入り、郷土の伝統銭湯文化を堪能する。
東湯の小さい湯船は、3人入れば寿司詰め状態である。
経年劣化甚だしい天橋立のペンキ絵を眺めつつ、少々熱い湯に浸かる。
「同じ釜の飯を食った仲」と言うが、「同じ湯船に入った仲」と言うのも、
仲間としての結束を強める。
「いやぁ、今日は賑やかだねぇ、何年振りだろこんな賑やかなのは、ははは」
と、銭湯で会った地元のおやっさんは、笑顔で温かく銭湯作法を教えてくれた。
脱衣場の隅に転がっていた、持ち主不明のちびた石鹸を泡立てながら、
私は既に今回の俳句ingの成功を思った。
銭湯を出て、心地好い夜風に吹かれながら、前橋市街地までの帰路。
道中、缶麦酒を片手にふんわりとした酔を感じつつ、句を吟ずる。
駅周辺の飲み屋で、お通しのおでんをつつきながら俳句の発表。
出揃った句は、初参加者の方が新しい風を吹き込んだ為か、新鮮な句ばかり。
さてさて、前回、特選を勝ち得た堀沢氏。
その防衛戦の結果はどうなったか。
そして、初参加者の句は、如何に。
今回の「第11回ワルノリ俳句ing」、結果発表は今週末にまた此処で(抜井)