第11回ワルノリ俳句ing

2009年11月17日

昨日までの曇天から一転。
日曜日の朝は、清々しい雨上がりの冬晴れ。
今回は午後3時に前橋駅前集合。
非常にのんびりとした行程である。
集合場所で、今回の参加者たちが顔合わせ。
初参加者の方を2名、私を含めた常連が3名。
合計5人と言う、手頃な一団で一路、中央前橋駅を目指す。
枯葉舞う並木道。
メモ帳とペンを片手に、五七五を指折数えながら歩いて行く。
駅へ着いて電車待ちの時間。
皆、思い思いに過ごしている。
駅の売店で肉まんを食べる者。
酒屋を探して路地裏を彷徨う者。
口を半開いてぽつねんと虚空を眺めている者。
ブリキの玩具の様な、可愛らしい風貌の列車で大胡駅まで向かう。
大胡駅から歩いて、目的地である銭湯「東湯」目指す。
大胡の街を、観光かつ俳句目線で捉えながら、歩を進める。
川の向こう、夕陽に輝く煙突が見え、銭湯の揺れる紺暖簾を見つけると、
一堂が俄かに活気づく。
さて、銭湯。
男性、女性陣共に銭湯へ入り、郷土の伝統銭湯文化を堪能する。
東湯の小さい湯船は、3人入れば寿司詰め状態である。
経年劣化甚だしい天橋立のペンキ絵を眺めつつ、少々熱い湯に浸かる。
「同じ釜の飯を食った仲」と言うが、「同じ湯船に入った仲」と言うのも、
仲間としての結束を強める。
「いやぁ、今日は賑やかだねぇ、何年振りだろこんな賑やかなのは、ははは」
と、銭湯で会った地元のおやっさんは、笑顔で温かく銭湯作法を教えてくれた。
脱衣場の隅に転がっていた、持ち主不明のちびた石鹸を泡立てながら、
私は既に今回の俳句ingの成功を思った。
銭湯を出て、心地好い夜風に吹かれながら、前橋市街地までの帰路。
道中、缶麦酒を片手にふんわりとした酔を感じつつ、句を吟ずる。
駅周辺の飲み屋で、お通しのおでんをつつきながら俳句の発表。
出揃った句は、初参加者の方が新しい風を吹き込んだ為か、新鮮な句ばかり。
さてさて、前回、特選を勝ち得た堀沢氏。
その防衛戦の結果はどうなったか。
そして、初参加者の句は、如何に。
今回の「第11回ワルノリ俳句ing」、結果発表は今週末にまた此処で(抜井)