それでは、第11回ワルノリ俳句ingの結果を発表。
◎特選 枯れて散る言葉集めて五七五 (堀澤)
食べ頃を過ぎて枯れ木に年増柿 (堀澤)
○ワルノリ選 以下同点
あぁ眩し秋の車窓もおみ足も (武田)
他には、こんなワルノリ俳句たち。
・枯葉道やきとり屋の煙かな
・留守がちの街の向こうに湯屋人情
・おかえりぃ改札口が玄関になる
・ペンキ絵の旅情深まり麦酒飲み
・踏み歩く枯葉の音の懐かしさ
・並木道秋の名残の色にけり
・追い焚きは心ばかりのおもてなし
・秋深し女生徒語る英文法
・冬の日のホームで肉まんいと美味し
・冬晴れの空に誘われ俳句ing
・自転車の運賃は幾らだろう
・麦酒飲む湯上りの路鳥食いたし
・鍋を待つ箸がすすみて秋深む
・踏みしめる落ち葉の音で重さ知り
・冬木立伊達を気取ってやせ我慢
・夕陽道枯れ木光りて夜を待つ
・あやとりか奪いあってみなさいこの綾を
・自転車が電車に乗って速さ二倍
・大胡町暖房の効いた古銭湯
・黄昏やローカル線のポテロング
・庭先でだいだいの数珠柿実り
・ドア開き無人駅に枯葉舞う
・厚着して頬で感じる冬の風
などなど、多数の句が出揃った。
今回、日曜日の午後と言う、社会人にとって貴重な時間にも拘らず参加して頂いた方々、
誠にありがとうございました。
次回、「第12回ワルノリ俳句ing」、また「第3回ワルノリ俳゛句ing」でも、
是非、一緒に句を作りましょう。
枯葉舞う冬の前橋をそぞろ歩いて俳句ing。
目的地は銭湯だけと言う、非常に湯ったりとした晩秋の一日を送る。
今回の結果、防衛線を見事に制した堀澤氏が、断トツの特選。
私は、辛うじてワルノリ選に食い込む事が出来た始末。
そして、初参加で最年少の武田氏が、見事ワルノリ選に輝く。
句を並べて見てみると、私と同じ瞬間の同じ情景を詠んでいる。
つまりは、見ている所が一緒でなのある。
チャンピオンミサンガは動かず、選外の句にも光る一句が見える。
そんなこんなで、今回今年最後となる、俳句ingの結果発表を終える。
では次回、毎年恒例の新春俳句ingで、また(ぬ)