「あけましておめでとう」
の挨拶で始めった、毎年恒例、今年最初の俳句ing。
澄んだ青空が目にしみる、午前10時の高崎線の電車内。
2日ともなると、初詣を兼ねた東京見物に行く人出も多い。
混雑しているが、春風駘蕩、新春の穏やかな雰囲気に包まる車内。
参加者一向、肩寄せ合って、何故かドーナツを齧りつつ、
一路上野を目指す。
上野駅に着き、現地集合組みと合流。
早速、跳び回る子供らを掻き分け、上野動物園の脇を抜け、
「寛永寺」へと歩を進める。
賽銭投げて初詣。
ついでに御神籤。
参加者皆、まずまずの運勢が出て、ほっと一安心。
ちなみに私事ながら、私は大吉だったもんね。
その後は、上野公園をそぞろに歩き、不忍池で句作。
池の脇に在る、「下町風俗史料館」を見学。
出て来た頃には、丁度、昼。
アメ横抜けて、目当ての店を2、3軒訪ねるも、どこも正月休み。
仲町通りに河岸を変え、焼き肉屋で一寸休憩。
のつもりが、やはり正月。
ビールに焼酎、カクテルにマッコリ。
焼き肉つまみに、大酒盛りが始まる始末。
いささか太っ腹に会計を済ませ、
実質的に太っ腹になった腹をさすりつつ、
近所に在る銭湯「燕湯」を目指す。
銭湯へ着いたものの、またもや丁度、正月休み。
登録文化財の湯へ浸かれない落胆で、更に疲れが増す。
しかし、大分飲んでいる人にとっては、かえって好都合だった。
一応、銭湯前で記念写真。
往来を行く人等は、不審気な視線をこちらに注ぐ。
さて、鈴本演芸場で寄席が始まるまでは小一時間。
不忍池で一先ず解散。
牡丹を観に行く人。
池のほとりで黄昏ってる人。
屋台のおでん屋で一杯やる人。
皆、思い思いに上野散策を楽しんでから、いよいよ、寄席へ入場。
寄席へ入ってからは、息もつかせぬ笑いの嵐。
ビール片手に、好い心持で落語に親しむ。
大トリの柳家小三治が登場すると、会場全体が「ピッ」と背筋を正す。
その空気の糸を、師匠が徐々に徐々に解いてゆく。
笑い疲れて寄席を出ると、辺りはネオンが灯って夜の顔。
私が、一向を強引にベルギービールの美味い店へ引っ張り込んで、
いざ俳句の発表。
さぁさぁ、お立会。
前回、特選を死守したチャンピオン。
その、再防衛戦の結果は、如何に。
そして、初参加者も、らしからぬ素晴らしい句で俳句ingデビュー。
今回の「第12回ワルノリ俳句ing」。
結果発表はまた明日(抜井)