「第13回ワルノリ俳句ing」 結果発表 前編

2010年02月22日

それでは、第13回ワルノリ俳句ingの結果を発表。
今回は、2月20、21日、1泊2日に亘って開催された俳句ing。
よって、2回に分けての掲載。
まずは、初日、万座温泉への行路で詠んだ俳句。
◎特選        以下同点
         雪畳歳の数ほど色めかず
         手袋を慌てて探す万座駅
         春の雪踏みて胸に憂事あり
         雪女に足かけられ二度三度
         雪山の小さな足跡ふるへてる
         足跡の先には春が腰かけて
○ワルノリ選     以下同点
          スキーせず浸かった風呂でギャグすべる
          万座宿長き廊下に行き倒れ
          頬赤し雪のビンタの手の跡だ
          キミ伊香保アナタは草津ボク万座
          腹の出たTシャツの文字入浴ヤンキース
          汚れ雪古きギャルども喰いて喰ふ
惜しくも選外には、こんな俳句たち
・赤に黄に青が舞ゐ降る白き山
・人気無きゲレンデ浮かぶ露天風呂
・残雪の街の小さき峠道
・雪籠りじっとしたまま五七五
・汚れ雪も雪と気障言いたし
・カップ酒飲む人見て心で握手
・男三人の旅にも雪光る
・雪露天知らぬ人と肩で語る
・バス走る一気に登る躊躇なく
・イカ燻の薫り漂ふ春列車
・万座にて高嶺に在りし宿にをり
・雪解けや尻の重たき高原バス
・足元がそりゃ転びます革靴だもの
・いいお湯は燗冷ましもよし万座の湯
・待ちわびた雪掻き分けて何探す
・自動車も鼻たれ小僧雪国は
・迎え無きバス停に立つ硫黄臭
・アラサーの雪だるま無き冬は過ぎ
・春めいて温泉列車の娘たち
・カップルのムード飲み込むバイキング
・雪の山山の向こうに雪の山
・一様に乗客は皆長旅旅情
・雪深き宿で夜毎の独演会
・切り離し別の世界へ集団護送
・俳句脳アルコールにより完全停止
・食べかけの塩大福が呼んでいる
結果がバラけた初日。
明日の後編は、俳句ing第二日目の発表。
乞うご期待。
※今回は、句数大量につき、作者名を掲載しておりません。
  どうしても気になって眠れない方は、【お問い合わせ】までメール下さい(抜井)