「第14回ワルノリ俳句ing」結果発表

2010年05月26日

それでは、第14回ワルノリ俳句ingの結果を発表。
■今回参加者少数につき全句掲載
満席の麦畑に立つれんげ草
五月雨や鈍色の町バス走る
おてんばな口動かしててんでんに
雨音やバスの車窓に山つつじ
甘辛の記憶辿りて佃煮屋
万緑や眠るが如き温泉街
つつじ化粧緑の山肌紅をさす
夏はじめ雨が文字書く万葉碑
知つた街いつの間にやら息切し
新緑の深く深くに伊香保の湯
雨になほ無念ですかと劇場の坂
石段街傘が行って傘が来る
洋傘を電車に忘れ昭和展
こんなにも寂しき場所に早乙女
スリーディー?クソぉくらえ!のこの一枚
五月雨や得体の知れぬ踊り小屋
ちから水やり過ぎたのか狂い咲き
三味の音聴こへて来ぬか石畳
イカリング串揚げ店長イヤリング
バスの中酒色を隠す卯月かな
以上が、今回詠まれた全俳句。
真剣なんだかふざけているのか、私は、真剣にふざけているつもりである。
安来節に見るどじょうすくいの如く、掴み掛けては逃げ、また掴み掛けては逃げ。
ここ数年、その繰り返りである、私の俳句創作。
一向に、「得たり」と言える句が詠めない。
しかし、風景の中で、「パチッ」と、電流が交錯する様に、思いつく時がある。
そんな瞬間があるから、今回もまた、出掛ける。
伊香保温泉には、何度となく行った事があったが、
今回の旅でまた、伊香保に関する自らの知識を新しくした。
まだまだ、興味深い場所が多数ある。
それは、実際に足を運んで体感せねば分からぬ事。
さて、次は。
今回の参加者の方、ありがとうございました。
そして、まだ見ぬ次回のワルノリ俳句ing参加者の方々。
梅雨明け頃の俳句ingでお待ちしております。 (ぬ)