「第17回わるのり俳句ing」終了

2011年09月22日

tumuji■「第17回わるのり俳句ing」。

日時:平成23年9月11日(日)
吟行地:吾妻郡中之条町
主な場所:交流センターつむじ・町内
参加人数:5名
写真:「つむじ」

鰯雲の浮かぶ秋晴れの空。
まだ残暑を引きずっている街場に比べ、
里山を吹き行く風はとても清涼に感じた。
この海なし県である群馬の、それも、中心部に近い内陸の町「中之条」で、
この日に開催されたのは、「秋刀魚祭り」である。

交流センター「つむじ」において、有志が音頭をとって、
福島県産の秋刀魚を焼いて即売すると言う。
海に縁もゆかりも無い土地の野天で焼く秋刀魚は、
なんだか香ばしい匂いが際立って、美味そう。
そう思ったのは私だけではない様で、焼き始めた直後から、長蛇の列。
中之条ビエンナーレ開催中と言う事もあり、カメラ片手の行楽客で、
とても賑わっていた。

俳句ingの内容なのに、冒頭部分から何故、
この秋刀魚祭りの描写を、丁寧にしているかと問えば。
秋刀魚祭りの有志たちが、即ち、今回の俳句ingの参加者なのである。
秋刀魚を焼いていないのは私くらいなもので、みな汗と煙にまみれて、
一生懸命仕事をこなしていた。
その姿をベンチで眺めつつ、メモ帳に句を認めてゆく。
そんな私の姿を見て、時折、煙の向こうから、冷たい眼差しが向けられる。
しかし、私にとってこの日の仕事は、俳句を作る事なので致し方ない。

秋刀魚も完売し、一息ついたところで、早速、句会。
里山をほっつき歩いて、のんびりと句を作っていた私と対象的に、
参加者の方々は、仕事の合間に詠んでいるので、自然、「秋刀魚」の句が多い。
それもまた、平和な秋の一日らしくて、良い。
佳句が沢山見られ、初参加者の方々の多い中、とても新鮮な句会となった。

参加して下さった皆さま、ありがとうございました。
また、次回の俳句ingでもお待ちしております。
まだ見ぬ、次回の参加者の方々も、次回は是非。
※参加者全員に会報で句会の結果をお配りしています。(ぬ)