3903声 出来た!

2018年07月22日

9日間の「温泉郷クラフトシアター」が終わった。映像担当として、パンフレットだけでは伝わらない各ものづくりの面白さを、即撮・即編で映像化し、会場やネットで紹介し、それを見た人が「これ作ってみよう」と思うような動線作りにチャレンジした。結果、26人くらいの作家のうち半数くらいは会期中に間に合わなかったが、2〜3分の短編動画をある程度は量産した。全てが揃ったら、結構面白い映像アプローチになると思う(後々youtubeにアップするので8月半ばくらいに「温泉郷クラフトシアター」で検索してみてください)

 

撮影していて一番いいなと思うのは、アクセサリーにしろ刺繍にしろお盆にしろダルマにしろ、作家の指導のもとにお客さんが自分なりにそれらを作り、作るまでの大変さの大小はあるにしても、完成した直後に見せる「出来た!」という喜びの顔である。実にいい顔をする。

 

ものが溢れる時代。使い捨ての時代。いい材料といい時間、手間をかけて作るものは美しい。自分の手がかかるとなるとその美しさは5倍にも 10倍にもなる。きっと、長く愛してくれるに違いない。

 

僕ができることは、映像という手法で石を宝石に見せることではなく(そういう腕はないのもあるが)、9日間というその時間の中で、かけがえのない時間に立ち会い、それらを削って「彫刻」していくことなのかもしれない。まだ編集は終わってないけど、僕にとってもとてもいい体験だった。