3907声 山形国際ドキュメンタリー映画祭

2018年07月26日

2年に一度、山に囲まれた盆地、山形市内において世界中のドキュメンタリーを集めて1週間にわたり上映を行う「山形国際ドキュメンタリー映画祭」」が開かれる。

 

僕は2001年の映画学校の学生時に初めて訪れ、そのあまりの素晴らしさに2003年には東京事務局にアルバイトとして入らせてもらった。その間に見たドキュメンタリーや、その間に会ったドキュメンタリー監督・関係者との出会いは僕にとってかけがえのないものだ。

 

今年、中之条ビエンナーレの参加作家でもある斉藤邦彦さんが「東京の仲間とともに「ドキュ部」をやっていて、昨年山形映画祭に行った記録をZINE(小冊子)にしたんですよ」と話してくれた。高崎のZINEイベントでその「ドキュ部」の皆さんに会い、純粋な「山形映画祭への愛」を感じた僕の口からふと「東京の映画祭事務局に遊びに行きませんか?」という言葉が出た。

 

それから半年くらい経ってしまったが、明日の東京への用事と合わせ、15年ぶりに事務局の浜さんとも連絡をとり、その場を作った。89年の第1回開催から山形映画祭を静かに牽引してきた矢野さんはじめ、会う皆さんすべてが「自分がやりたいことをやり続けている」からなのか、変わっていなかった。僕はもういい中年になってしまったが。

 

「ドキュ部」の皆さんと、山形映画祭の皆さんが楽しそうに話しているのをニヤニヤしながら見ていた。事務所から近くの中華料理屋に場所を変え、酒も飲んでいたので、僕自身「僕は山形国際ドキュメンタリー映画祭に関わってドキュメンタリーを好きになったおかげで、映像って自由だなって思ったし、世界が広がった気がしたんです」と2、3度言ったことを覚えている。

 

まだ始まってもいない気もするけど、僕がやりたいことはドキュメンタリーなのだ。