本日の高崎は、暖かで穏やかな日となった。
昨夜のうら庭で鰻の話がでたので、お昼は成田町にできたという鰻屋を目指す。
が、暖簾がでていない。恐る恐る戸を開くと、忙しそうに働いている人が一人。どうやら店主のようだ。お話を伺うと、現在は予約のみということで、電話がDMで前日までに連絡をすれば、対応してくれるとのこと。
ということで、鰻の楽しみはとっておくこととし、タイ料理のニーパを目指す。
前から評判は聞いていたので、これはこれで楽しみ。
店の扉を開けると、お客さんが一人帰るところであった。店主らしきおじさまに促され、手のひらを出す。消毒液らしいものを吹きかけてもらう。
テーブル席は埋まっていたが、カウンターは空いていた。カウンターの真ん中を指定され座る。
仕組みがわからず、「初めてなんですけど・・」と切り出すと。
おじさまが言う「お昼はメニューは選べません。入店すると自動的に出てきます。本日のメニューはあちらです。」と指を指す。
というそのとき、さっそく一品目が運ばれてくる。残りもすぐに運ばれてきて、眼の前に3皿とジュースらしきものが揃う。
「あとジュースが来るから」とおじさまにいわれるがすでに来ている。「あ、これですべてです。足らなかったら、おかわりしてください。おかわりするとBになります」とのこと。
Aは980円。Bは1200円。
あとで、常連さんらしき人が連れ人に言っているのを聞いて理解したのだが、2倍食べても1200円らしい。
どんなシステムなのか、不思議。
さて、最初に来た一皿は、ソムタムタイで、青パパイヤのサラダだ。細く削ぎ切りにした青パパイヤとトマト、人参、干しエビ、砕いたピーナッツが入って、ニンニクと唐辛子が効いたピリ辛のサラダ。ピリ辛なので、少しずついただく。
次のどんぶりようの器に入ったのは、クゥイティオナームという、タイラーメン。出汁の効いたあっさりスープに米粉の平たい麺。まったく辛くない。するするいける。
もう一皿は、ムートートガディアムプリックタイ。これが、ライスに乗っかったものだ。ライスは、タイ産のジャスミン米で、サラサラとした食感で香りがよい。そこに、難しい名前の「豚肉のスパイシー唐揚げ」が乗ったもの。
これは、程よく効いたニンニクと胡椒が食欲を刺激する。こちらも辛くないので、ソムタムタイと交互にいただく。
それと謎のジュース。ライチのような味わいだったが、判別つかず。たぶんライチなのではないか。甘くておいしい。
なかなか繁盛していて、わたしが食べているとき、3組ほどお客さんが入って来た。店の奥にも席があるようで、おもったより収容力がありそうだ。良い店を知ることができてよかった。
当初予定した鰻とは違ってしまったが、なかなかよいランチとなった。
お会計のとき、おじさまに「辛かったでしょ。えらい目に遭っちゃったね~」と言われるが、「そんなことないです。とてもおいしかったです」と伝え、店を出た。
ということで、本日は終了。