早起きして一路群馬へ。今回はのんびり行ってみようと、武蔵野線、京浜東北線、高崎線、両毛線というルートを選択した。乗り換えが多いが、待ち時間が少ないので、あまり苦に感じなかった。新前橋駅でピックアップしてもらって、前橋公園で吟行。あと二日で立春という頃合いらしく、きりりと晴れて暖かな日差しが注いでいた。さちの池まで来ると、水面に薄氷がはっていたので、感銘を受けた。私としては今シーズン初氷である。このあとの句会でも議論の的となるのだが、果たしてこれを春の季題の〈薄氷〉と言っていいのか。いいもなにも、薄氷以外の何物でもなかろうと、池に手を突っ込んで氷を割ってみたりした。ぱりりと割れるさまは確かに薄氷である。その後、近所の男女共同参画センターで句会となり、やはり、〈薄氷〉の句と〈氷(張る)〉の句とがあり、それぞれ時候を境にするか、自身の感覚を境にするかで捉え方が様々であった。今日の句会の最高齢は九十歳。私と同じく電車で帰るとおっしゃっていた。さらりと解散になったので、またのんびりと帰ることにした。グリーン車で缶麦酒を飲みつつ、今日できた句をさらいつつ。