アーツ前橋で開催中の「はじまりの感覚」展も今週末(3/23)までの開催となった。アーツ前橋は開館時から映像仕事で関わらせていただいており、今回も展覧会記録やインスタ用映像の作成のほか、同時開催された「MUJI for Public Space in Maebashi「うすい店」」展では僕自身初の「コマ撮りアニメっぽい映像」も制作した。それほんと大変だったので見てほしい・・はさておき。
学芸員である辻瑞生さんからの提案で、美術館のサポーターの方によるこの展覧会の紹介映像を撮影しようという話になった。その方は日常言語が手話。耳は補聴器をつけて聞き取ることはできるが、お話しされるよりも数十倍、手話の方が表現豊かな方だった(僕は手話は全然わからないが、伝わるものはある)。
「はじまりの感覚」展は、目が見えない彫刻家の三輪途道さんが参加していたり、実際触れる彫刻作品があったり、視覚に頼らない感覚によってアートを捉えなおそうという試みでもあるので、手話による展覧会紹介はとても良い話だと思った。各会場、そのサポーターの方が気になる作品限定で、雄弁に手で語っていただいた。今日撮影したその映像は、後にyoutube公開される予定だ。僕が普段目にしない方法で、様々な意思疎通がされている。そのことを意識することは、とても豊かなことだ。