考えることをオフにする時間がないと次の考えが始まらない。そういうことを意識するようになったのは最近のこと。今までなんとなくそれをしてきたつもりでいたができていたと思っていたのは勝手な思い込みで大抵ができていなかったのだなとも思う。考えているようでいて考えられる状態ではなく、そういう状態でやり過ごせた。穴の大きすぎるザルのように本来留めておかなければならないものまで穴からこぼれていたのに気づかぬまま時が過ぎても、あまり問題がなかった。ところがそれでは問題が起こるようになってきた。何かを落としたりこぼしたり、どこかにぶつかったりする。それくらいならばまだいいが準備するべきものがそろわないといったことが平気で起こる。頭も身体も動きが緩慢になったのは、頭と身体がオフになりにくくなったことでもあると思う。