朝のコルサイ湖は息をのむほど静かだった。深い緑色の湖面と山々を眺めながら、ガイドがカザフスタンについていろいろと教えてくれた。
アルマトイは「リンゴの街」という意味で、この地域はリンゴの原産地とされていること。イリ・アラタウやコクトベ、コクペクなど、何げなく聞いていた地名にも、それぞれカザフ語の意味があること。ソ連時代はロシア語が中心だったが、若い世代はカザフ語を大切にしていること。そしてロシアや中国という大国に囲まれながらも、どちらにも偏らず巧みに外交のバランスを保っていること。
歴史や文化だけでなく、自身の暮らしや家族の話も交えながら語ってくれた。その穏やかな人柄も含め、この旅で出会った一番の「観光資源」は彼だったのかもしれない。二日間、家族のように接してくれたガイドに感謝しながら別れを告げた。

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