上毛新聞 12月26日日曜日

2010年12月27日

RIMG1211_R「味の素」の新聞広告。
郷土の雑煮のそれぞれを47都道府県の新聞に掲載するという企画の群馬の雑煮を担当しました。

群馬の雑煮はほとんどが「角餅、清まし仕立て」。全国にはこれに対して、「丸餅、味噌仕立て」の雑煮を作る地域もある。

丸は円満の象徴で、そもそも正月の雑煮の餅は丸かったようですが、世が武士の世になると餅は四角くなっていった。「西の丸餅、東の角餅」。岐阜、愛知あたりから、ちょうど関ヶ原あたりから、餅の分布が変わる。「関ヶ原あたりから」、というのは面白い。

分布の話はそれはそれで面白いが、その一方で、「家の数だけ雑煮がある」、というのが雑煮でもあって、それがまたいいところなのだと思う。(堀澤)