テレビ局の方に、「焼きまんじゅうアイス」についての取材を受けました。
このアイスは、私が懐石料理店をやっていた6~7年前に生まれた料理で、変なアイスです。その頃の私は群馬にいる必然性が欲しくて仕方なくて、群馬で料理屋をしているのにわざわざ京都の食材を仕入れていることに疑問を感じていました。
料理に地元の食材を取り入れたり、古くからある伝統食を調査し始めたのもこの頃です。その一環として、群馬の料理として知名度の高い焼きまんじゅうをアイスクリームにできないかと考えました。
焼きまんじゅうというのは、米麹を加えて発酵させた地粉を蒸かし、甘味噌だれを塗って焼き上げる素朴な郷土料理です。江戸時代に生まれたこの料理は今なお群馬の名物として食べられていますが、これだけ他の菓子が洗練されてくると、その存在意義を不確かにしておいたらなくなってしまう可能性もあります。それで、いろいろな角度から焼きまんじゅうを考えるきっかけになればと、焼きまんじゅうアイスを開発しました。
私が子供の頃、ばぁちゃん家に行くと、決まって焼きまんじゅうがおやつでした。子供ながらに、なんておいしくない食べ物なんだろうと思っていた記憶があります。焼きまんじゅうってなんなのか?今度の金曜日、その一端が明かされることを願っています。(堀澤)
日時:2月11日(金祝) 21時54分~
放送局:BSジャパン
番組名:ふるさと発元気プロジェクト