元旦や

2009年01月01日

 あけましておめでとうございます。ほのじはこの1月をもちまして開店より1年を迎えることになりました。日ごろから「めっかった群馬」ならびに「ほのじ」をご愛顧たまわり、心よりお礼申し上げます。
 ほのじのあるこの家はとても古い家です。建てられたのは明治の頃だそうです。私は一昨年はじめてこの家を見させてもらったときちょっと感動してしまいました。それはきれいな女性に出会ったときの感動に近いものだった気がいたします。ですが街並みの中にあるとさほど目立たないようで、はじめて中を見られた方はたいていがその古さに驚かれます。そういうものが目立たなくなっているのかもしれないと思いました。
 聖書に、「野に咲く百合はソロモンの栄華よりも美しい」という言葉があるそうです。なのでこの家はまるで‘野に咲く百合’のようだと感じています。惚れてしまうとこんなことまで言えてしまうんです。とても便利なのでつけた名前が「ほのじ」となりました。
 伊勢崎駅前の区画整理は容赦なく進んでおり、いまやこの地域は荒れた野原のようでもあります。これからもこの古い家とともに皆様をお迎えしてまいります。どうぞお気軽に足をお運びくださいませ。
 本年も「めっかった群馬」ならびに「ほのじ」をよろしくお願いいたします。

元旦や 餅で押し出せ 2年グソ                             ほのじより愛を込めて  堀澤宏之