日刊鶴のひとこえ

この鶴のひとこえは、「めっかった群馬」に携わる面々が、日刊(を目指す気持ち)で記事を更新致します。担当者は堀澤、岡安、すーさん、坂口、ぬくいです。この5人が月替わりで担当しています。令和8年度は4月(坂)5月(ぬ)6月(岡)7月(す)8月(堀)9月(坂)10月(ぬ)11月(岡)12月(す)1月(堀)2月(坂)3月(ぬ)の順です。

6351声 目先を変える

2025年10月27日

ずいぶん涼しくなったと思っていたが少し汗ばむくらいの陽気。湿度も高い。急きょ昨日ご予約の入った今月2度目の来店のお客様用に料理を仕込み変える。食材をすべて替えられるわけではないので仕立てを変える。落花生は葛豆腐にして旨出汁をかける料理から落花生の白和え衣にしていちぢくにかける。酢の物は渡蟹から毛蟹へ。土佐酢から黄身酢へ。食材は同じでも仕込みを変えるとその食材の別の一面が出てくる。少しでも目先を変えて楽しんでほしい。

6350声 新たな試み

2025年10月26日

ぶどうの取り出し回収作業。床にはいつくばって狭い開閉口から少しずつ取り出す。一時間くらいかけてすべて取り出せた。重さにして30kg近くある。かなり発酵が進んでいてニオイもすごい。最近コバエが出たのもこのせいだと思う。ひとまずタンクの洗浄まで終えて一段落。やはりぶどうは搾らないとだめだな。

6349声 変わるお酒との関係性

2025年10月25日

お酒を飲んだ時の決まって起こる不具合がある。まず就寝中に明らかに重苦しい時間帯がある。身体がアルコールを分解している時間なのだと思う。並行して毎度同じような嫌な夢を見る。飲んだ翌日は何か行動をするための思考が働きにくくなる。ありもしない不安を勝手に脳が思い起こしそれに駆られる。最近お酒を飲まない日があるがそうするとその時はない。飲んだ時に思い起こされる不安をあえて飲まなかった翌日に思い出してみても心は乱れない。何があってもやめられなかったお酒だが、こんな形で飲むことに恐怖心を抱くようになった。昨日今日とお酒を飲んでいない。

6348声 純粋さ

2025年10月24日

初めてのお客様。高崎に仕事で来ていて店を調べて予約をしてくださった。気さくに会話をできる仕事仲間という雰囲気。話の内容からお医者さんだということがわかる。話の内容だけではそこまで分からないこともよくある。むしろそのほうが多いかもしれない。けれども明らかにお医者さんだということがわかる話の内容だった。終始現場の話をされていた。とても純粋に仕事をされているのが伝わってくる。命を預かる真剣さが滲み出ていて仕事をしながらちょっと感動してしまった。

6347声 秋眠暁を覚えず

2025年10月23日

午前中に配達。どうも頭は重くバックミラーで顔を見るととんでもなく疲れた顔をしていたのでせせらぎの湯へ。戻って昨日の続きをやりたかったがいったん寝たら3時間も寝てしまいすでに陽は傾いていた。涼しくなったと思ったらまるで春のはじまりのようによく寝てしまう。昨夜もたっぷり寝たはずだが。

6346声 根気

2025年10月22日

藤稔のブラゴットを移動する。30kgのぶどうが皮付きのまま一緒に入っているため詰まらないか心配だったが案の定詰まった。仕方がないので真ん中の取り出し口からちょろちょろと少しずつ出しては移動した。仕込みの合間に少しずつ分けて移動し、営業終了後に最後の液体をようやく移動できた。イレギュラーな仕事は体力もさることながら根気を使う。

6345声 鮨前料理

2025年10月21日

松茸と栗を合わせる。栗のクリームコロッケの上にせん切りにした生の松茸を乗せてお出ししていたが寒くなってきたので吸い物に変更した。栗は団子にして上に銀杏をつけて蒸す。そこにせん切りにした松茸の吸い物をかけることに。なかなか好評。走りの白子は酒粕のグラタンに。柿と枝豆でコントラストをつけて。今日は仕込みも多く忙しい一日。常連のお客様で和やかに営業終了。

6344声 長屋と言えば

2025年10月20日

ビールの詰め作業をする。今回はボッカさんから烏龍茶で周年ビールを作ってほしいとオーダーがありそれを詰めた。なぜ烏龍茶なのかという理由は詳しく聞いていないが、「昔の長屋のような」という要望は聞いていた。シンキチには醸造開始当初から長屋という名前のビールがあり、それを「長屋」と前後に説明をつけずに呼ぶ方はそれほど多くない。キリンビールで言う「一番搾り」と一緒でボッカさんと私の中では「長屋」と言えばシンキチのビールであるという共通言語になっているということである。「お茶のような雰囲気の」とも言っていた。今までさまざまなお茶を使ってビールを仕込んできたが烏龍茶を加えて作ったビールがないから烏龍茶のビールと言ったのかもしれない。うちのビールをずっと飲んでくれている人の一人である。

6343声 おいしかった

2025年10月19日

都内へ。飲みすぎたかもしれない。飲み過ぎれるのはお酒がおいしかったから。上野のククゥーさんのワインは腰高カッチリの王道だが亜硫酸の感じはあまりなくとにかく果実味たっぷりでバランスがいい。錦糸町のオリゼーさんのワインは極日常的な素朴さが身上の飲み飽きないすっぴん感がいい。まったく違うワインを出す2つの店だがどっちもちゃんとおいしい。日置桜のおいしさも再確認した。日置桜は一度温めた酒が冷めてからがおいしい。冷めてから本領を発揮する。

6342声 準備

2025年10月18日

片付けや瓶ビールの販売開始の準備で一日が終わる。来週から販売開始の予定である。果たしてどの程度反応があるだろうか。最近また首が痛い。やれることをやる日々が続く。

6341声 動ける日

2025年10月17日

昨夜寝たのは22時頃なのに3時過ぎに目が覚めてしまう。いつもならば眠れなくともそのままベッドの上にいるが今日は動けそうな気がしたので起きてしまった。ビールの仕込みの準備がしてあるので暗いうちからスタート。順調に進み10時にはひと通り終わった。シンキチを始めた頃はよく暗いうちから仕込みをしたが今は体力的にできないので今日はめずらしい。動ける日と動けない日の落差が大きいのも困ったもの。午後は千晶ちゃんの家に行きロビンくんと遊ぶ。千晶ちゃんはロビンくんにメロメロだが実際遊んでみるとその気持ちもわかる。

6340声 お茶の稽古

2025年10月16日

お茶の稽古。最近お茶の稽古を再開した。母から教えてもらっている。昨年母が師範の看板を取ったようでそれを期に再開することにした。30代の頃10年くらいお茶をしていたが高崎に来るようになって途切れていた。母は自分より後から始めたのだがその間もこつこつ続けて晴れて昨年師範となった。続けているのは知っていたがまさかそこまでとは知らず。自分で書いたというお点前のノートも見せてもらったがそれが膨大な情報量でその真剣さに圧倒されるくらいだった。これは母から習わないときっと後悔する。親から何かを習える機会ができてよかった。実家に帰る口実もでき、月に2回の稽古に励んでいる。

6339声 好きなもの

2025年10月15日

飾ってあるダグラスフィッチのスリップウェアを見てお客様が「民藝がお好きなんですか?」とおっしゃた。西川孝次のグラス、柚木沙弥郎のコースター、牛ノ戸焼の杯を次々と指差し、「これもこれもこれもそうですよね」と。そんなことは初めてなので驚いていると「おじいさんがこういうのが好きだったんです」と言う。おじいさんの家は富山にあるらしく、そこには民藝の作品道具がたくさんあったらしい。おじいさんは雑誌「民藝」の取材も受けていたというから相当な方だったのだろう。「私はよくわかりませんが」とおっしゃっていたが帰り際に越中八尾和紙の名刺入れを見せてくださりご本人もお好きなのだと思った。子供の頃の記憶は自分の好みとなって突然現れる事がある。私の実家のダイニングテーブルも民芸家具だった。

6338声 戸惑う

2025年10月14日

お酒が飲めなくなった。といってもまったく飲めないわけではなく昔に比べたら、格段に、飲めなくなった。50歳を過ぎているのだからそういうものと言えばソウイウモノかもしれないが、その詳細や心情については古今東西どの先輩からも教えてもらっていないからそう簡単には受け入れ難い。50歳までは飲めた。コロナが始まった頃は47歳だったがまだ飲めた。やることがないから夜になると何時間もダラダラと飲み続けていた。それが昨年くらいから勢いがなくなり、そうそう、そもそも飲むと勢いがつくのがお酒であったはずだが、勢いがつかなくなった。むしろ飲むと勢いが減退するのを感じ始めた。しかも急速に減退する。一人で飲みに出てお会計で席を立つときにちゃんと立てるだろうかと初めて不安を覚えたのも昨年くらいである。それから一年が経ち、お酒を飲みたい、つまりお酒を飲んだら心地よくなると思い浮かばないことが多くなってしまった。飲めなくなったたことはそれはソウイウモノで構わない。けれどもあまりに唐突で戸惑っている。

6337声 両方

2025年10月13日

シンキチ営業の日。たくさんのお客様が来てくださり賑やかな営業となった。クラフトビールの店だからビールに興味のあるお客様が多い。当然である。ビールに興味はあるが料理にはそれほど興味がないお客様も多い。今はもう慣れてきたがその状況に慣れるまでに時間がかかった。実際は慣れたわけでもなく方ができたから料理に興味のないお客様をもてなす時間も受け入れられるようになったのだと思う。自分で初めて店を持った20代の頃を思い出す。コース料理の店だったが4、5人で予約してきてくださり全員お茶だけで過ごすということが何度かあった。その時気づいたのはやりたかったのはお酒を楽しんでいただく店だということだった。そしてつくづく改めて今気づくのは、お酒と料理の両方を楽しみたいというお客様をもてなしたい自分がいることである。

6336声 喉か舌か

2025年10月12日

朝からビールの仕込み。ぶどうのブラゴットを仕込んでいるがぶどうだけでは蜂蜜はアルコール発酵をしないようなので酵母を加えた。藤稔という食用ぶどうを30kgと蜂蜜汁85㍑、麦汁70㍑という仕込み。藤稔は軸だけ取ってぶどうだけで発酵して液体化するのを待つこと40日くらい。かなり酸味が出て来たところで今日の仕込みとなった。ブラゴットを仕込むようになり出来上がりの酸味に物足りなさを感じるようになった。ブラゴットはアルコール7~8%くらいで仕込んでいる。人間はアルコールが5%くらいの時は喉で飲もうとする。けれどもアルコールが7%を超えてくると舌で飲む割合が増える。喉で飲む時に酸っぱいとむせるが舌で飲む時は酸味がないと飲みごたえがないと感じるようになる。あらゆる飲み物を舌で飲む習慣が抜けない人間がビールという喉で飲む飲み物を作る過程で生まれた経験値である。

6335声 23℃を返せ

2025年10月11日

三連休の初日。台風が近づいているようで天気は愚図ついている。ちょうどこの時期は昔で言うと「体育の日」近辺になり秋晴れのイメージがある。朝の気温が20℃を下回る日が増えてきた。体温が低い方だから急に20℃以下になると暖房の準備が頭をよぎる。少し前まで明け方でも25℃を超える日が続いていたのにもう暖房か。だいたい21℃〜25℃の気温が私にはちょうどよい。ずばり言うならば23℃である。近年の日本のこの23℃の少ないこと。もし過去のなんでも好きな物を返してもらえる魔法が使えるならば23℃の日本を返してもらいたい。

6334声 だめらしい

2025年10月10日

朝から重だるく昨日の元気が嘘のよう。こういう時は一旦疲れを出せばまた動けるようになると思いせせらぎの湯へ。しっかり浸かったら更に動けなくなり横になること2時間。今日はだめらしい。だめらしいのでやることを減らしてやれることを探す。