191声 麦酒オンザロック普及構想

2008年07月09日

夕方のTVニュース映像、浅草寺のほおずき市に思いを馳せつつ、ビール。
では、突然に。

日本人で最初にビールを飲んだのは、幕府第一回遣米使節一行の一人、
仙台藩士の玉虫左大夫だと言われている。
そして、幕府派遣の第一回オランダ留学生たちは、
文久二年(1862年)にバタビアのホテルで、オンザロックのビールを飲んでいるのだ。
カリフォルニアより仕入れた氷を落として飲んでいる。
この時の事を、一行の西周助は自叙伝「西家譜略」で、「快甚シ」と表現。

これを読んで、「うわ、不味そ」と思うかも知れない。
いや、私も実際そう感じた。
しかし、日本の世間一般を席巻している、
あの黄金ピルスナータイプであるラガービールを想像するからいけない。
ビールの中には、アルコール度数14.4%ってなへヴィー級なヤツや、
熟成期間25年なんて風変わりなヤツもいる。
現に、ドイツのビアスタイルにおいて最強のアルコール度数を誇る、
「アイスボック」なんてヤツは、その製造工程で一回凍らせる。
そして、出来た氷を除去し、アルコール度数を高めるのである。
甘みが強く、口当たりはウイスキーさながら。

こんなヤツは、オンザロックが良くお似合い。
いやむしろ、こんなへヴィー級なヤツには、氷で薄めないと太刀打ちできない。
ジョッキで生中飲んだ後、ビールのオンザロックに移行。
しかし、飲める店が無いか。
良いと思うのだが。