194声 涼の渇望

2008年07月12日

夕風に揺れる、笹飾りの色とりどりな短冊。
軒先で鳴る硝子の江戸風鈴が、涼を演出。
蚊遣りの煙を、団扇で扇ぐ浴衣のご婦人。
江戸切子の小鉢の中でたゆたう、素麺。

などと、この蒸し暑い独り部屋。
暑さによって、脳が失敗した茶碗蒸し。
つまり、グズグズになってしまったのである。
このタリン化した脳が映し出す映像を書いてみた。

しかし、私は装いもなく至って平静である。
でも何故だろ、体が勝手に素麺を啜る真似。