197声 木になる友達、タロウ君

2008年07月15日

ようやく冷奴とビールにありついて、恍惚感。
浸っていると引っかかるのが、眼性疲労感。
瞼が重たい。
原因はおそらく日焼け。

今日は一日中、取材撮影仕事で高崎市観音山周辺をウロウロ。
青空下、撮影中容赦なく直射する、凶暴な夏の太陽がギラギラ。
丘の上の公園、だだっ広い芝生の上を彷徨い歩いてバテバテ。

ちゅう様な、紫外線のフルコースを堪能して来たのである。
顔や腕の皮膚だけでなく、どうやら目玉も日焼けしてしまった様。
言ってみれば、「タロウ」のせいでもあるのだ。

この「タロウ」ってのは、実はケヤキの事。
そう、「木」のケヤキ。

今日、お伺いした「観音山ファミリーパーク」。
職員の方に園内を案内して頂いてる最中、
芝生の上にスクッと伸びた枝振りの良い木があったので、おもむろに撮影。
すると職員さん、「タロウって言うんです、この子」。
瞬間、反射的に無表情でその職員さんの目の色を窺ってしまった。

どうやら聞く所によると、園内の目立った木には、
「タロウ」「ジロウ」「サブロウ」と名前が付いているらしい。
待ち合わせする時なんかは、「タロウの前で3時ね」って。
職員の方々は皆、愛木家なのだ。

じゃあ私もってんで。
「よし撮るぞタロウ」
「おっ、良いねぇタロウ、今の良いぞ」
「流石だなタロウ、右上三段目の枝なんか最高だよ」
「この色樹木」
「じゃあ今度は、その左の下向いてる枝の葉っぱをアップで撮るから」
っな事をやってたら、お天道様にきついお言葉じゃなくて、
きつい紫外線を浴びせられて目玉が日焼け。
でも、タロウは終始ご機嫌な様子だった。