「車大国群馬」なんて良く言われる、ここ群馬県。
運転免許保有率全国一位が示す様に、群馬では生活の中心に車がある。
おそらく、コレを読んでいる群馬在住の成人の方で、
運転免許を持っていない人はごくまれであろう。
通勤するのにも車、食事に行くのにも車、徒歩2.3分のコンビにまで行くのにも車。
まさに車社会。
生活していると、つくづく実感する。
そして、本日出合った光景からはしみじみと実感。
本日朝10時前後、安中市にあるホテル街。
その前を車で走行中、丁度ホテルから出ようと待っている一台の高級ドイツ車。
車道に大きくフロントが出ていたので、自分が止まって本線へ入れてあげた。
その際、コクッとお辞儀をした助手席の女の人は、おそらく自分よりも若かった。
いや、ありゃ完全に二十歳そこそこの娘さん。
などと、お節介な詮索オヤジ化してしまうが、その時の『むむむ』感と言ったらなかった。
なんとなく夏を感じた。
と同時に、そのワックスの効いた高級ドイツ車の後ろを走りながら、
車社会の地方都市ならではの光景だなと感じていた。
同じ様な光景を何度も見たが、都会ではいささか悲惨だった。
まだ私が東京に住んでいた時の話。
本日と同じく平日の朝10時頃、場所はホテル街。
具体的に言えば、鶯谷駅周辺など。
私はもちろん仕事で、その辺りのお店に納品があったので、店が開くまで車で待機していた。
すると、周囲のホテルから出てくる『昨夜の人達』。
若いカップルもいれば、少し年嵩のいった良い連れ合いまで。
そして悲惨なのは、ネクタイを締めたおやっさんと、十代後半と思しき娘さんの連れ合い。
おやっさんのいかにも『人目を憚る』って様が、悲惨と言うか悲愴と言うか。
徒歩ってのは、やはり無防備なのだ。
群馬みたいに、車でサングラスかけてって訳にはいかない。
そんな光景を見ていると、今度は携帯電話片手に一人でホテルに入って行く、
露出は高めメイクはキツめの、『いかにも』風な娘さん。
が、結構いるのにも驚く。
朝日に照らされ白じむホテル街と言うのは、どうも全体的に『むむむ』な場所である。
もう今から4.5年前。
その時も、路上の季節は夏であった。