234声 夏の朝の『むむむ』な人達

2008年08月21日

「車大国群馬」なんて良く言われる、ここ群馬県。
運転免許保有率全国一位が示す様に、群馬では生活の中心に車がある。
おそらく、コレを読んでいる群馬在住の成人の方で、
運転免許を持っていない人はごくまれであろう。
通勤するのにも車、食事に行くのにも車、徒歩2.3分のコンビにまで行くのにも車。
まさに車社会。
生活していると、つくづく実感する。
そして、本日出合った光景からはしみじみと実感。

本日朝10時前後、安中市にあるホテル街。
その前を車で走行中、丁度ホテルから出ようと待っている一台の高級ドイツ車。
車道に大きくフロントが出ていたので、自分が止まって本線へ入れてあげた。
その際、コクッとお辞儀をした助手席の女の人は、おそらく自分よりも若かった。
いや、ありゃ完全に二十歳そこそこの娘さん。
などと、お節介な詮索オヤジ化してしまうが、その時の『むむむ』感と言ったらなかった。
なんとなく夏を感じた。
と同時に、そのワックスの効いた高級ドイツ車の後ろを走りながら、
車社会の地方都市ならではの光景だなと感じていた。
同じ様な光景を何度も見たが、都会ではいささか悲惨だった。

まだ私が東京に住んでいた時の話。
本日と同じく平日の朝10時頃、場所はホテル街。
具体的に言えば、鶯谷駅周辺など。
私はもちろん仕事で、その辺りのお店に納品があったので、店が開くまで車で待機していた。
すると、周囲のホテルから出てくる『昨夜の人達』。
若いカップルもいれば、少し年嵩のいった良い連れ合いまで。
そして悲惨なのは、ネクタイを締めたおやっさんと、十代後半と思しき娘さんの連れ合い。
おやっさんのいかにも『人目を憚る』って様が、悲惨と言うか悲愴と言うか。
徒歩ってのは、やはり無防備なのだ。
群馬みたいに、車でサングラスかけてって訳にはいかない。

そんな光景を見ていると、今度は携帯電話片手に一人でホテルに入って行く、
露出は高めメイクはキツめの、『いかにも』風な娘さん。
が、結構いるのにも驚く。
朝日に照らされ白じむホテル街と言うのは、どうも全体的に『むむむ』な場所である。
もう今から4.5年前。
その時も、路上の季節は夏であった。