245声 工程管理におけるベテランの作業時間 後編

2008年09月01日

昨日の続き。

いざ注文。
ここでは、無駄なく一気に食べる総数を注文したいところだが、ベテランは違う。
総数が6品だったら、3品3品。
10品だったら3品、3品、2品、2品で、小刻みにリズム良く注文する。
これは、一気に注文する事によって生じる受けて側の混雑を防ぐ為と、
一気に注文の品が流れてきて、自分のカウンターの前が皿だらけになってしまうのを防ぐ為。
たまに自分のカウンターの前に、皿を目一杯並べて食べている人を見かけるけれど、
「食べ放題の店じゃないんだから、誰もとりゃしないよ」と思ってしまう。
最近では、「一度のご注文は3品まででお願いします」なんて店も少なくない。

やはり、3品の内、2品食べ終えたら次の3品を注文、それが流れて来る間に、
残りの1品を食べ終えてガリを摘みながら悠然と待つ。
このリズムで軽快に注文して行くのが、ベテランと言える。

そして最後の注文を食べ終えたら、直ぐにお勘定。
たまに、「あともう一皿イケルかな、どうかな」なんて悩んでいる人がいるが、
これも、「食べ放題の店じゃないんだから、大食いに挑戦しなくても」と思う。
入店してからお勘定まで、徹底した工程管理における一定のリズムで作業を進め、
無駄のない作業時間で食事をこなすのが、回転寿司のベテランなのである。
そして、私の様な一本芯の通った新のベテランは、
食べ終わって100円皿だけが積んであっても、別に負い目なんて感じないのだ。