247声 奇襲!チャバネゴキブリゲリラ部隊

2008年09月03日

毎日毎日、こうやって何某かの文章を書いていると、
次第に内容も日常瑣末化してゆく(もう完全にそうなっているのだが)。
そんな枝葉末節にこだわった文章を、のんべんだらりと書き綴る生活。
その弛んだ生活に、刺激をくれたヤツの事を書かねばなるまい。

ヤツが現れたのは、つい先程なのである。
残暑で蒸し暑い本日。
仕事から帰り、自室にて読みかけの小説を捲りながらビールを飲んでいた。
束の間の至福の時間である。
そんな小さな幸せを射抜く様に、ヤツは音も無く不気味かつ怪しげに、
私の前に姿を見せた。

見慣れないその姿に、一瞬面食らってしまったが、
じわじわとヤツの発する不穏な空気が伝わって来た。
まじまじ見ると、やはり猟奇的な風体をしていると実感。
丸々太った体。
脂ぎって黒光りしてる顔。
そして、手足を小刻みに動かしながら素早く神経質そうに移動している。

そう、ヤツの正体は体長4.5cmはあろうかと言う、丸々太ったチャバネゴキブリ。
舌を噛みそうな語感からして、厄介なヤツなのである。
眺めていてもしょうがないので、新聞紙を丸めて「エイ!」。
「あっ、しくじった。ヤローまちやがれ。コンチクショーくたばれ。ざまぁみやがれ!」
って、今し方お亡くなりになったゴキちゃんを供養。
闘いは終わったのだ。

しかし、本棚の間、机の脇、テレビの後ろと言った部屋全体から、
邪悪な視線を感じるのは気のせいではない筈。
どうやら今夜は、チャバネゴキブリゲリラ部隊と徹底抗戦になる事だろう。
なんだか、書いているだけで気持ち悪くなってきた。