260声 浮世離れのもんじゃ街道

2008年09月16日

先日行った東京は月島。
月島ったら勿論もんじゃ。

三連休中日の正午の少し手前。
月島のアーケード商店街に入ると、全体的にシャッター店が多く、
閑散とした雰囲気。
しかし、軒先に置いてある椅子には、腰掛けて開店を待っている人たち。
その光景が、商店街でまばらに見られる。
皆一様に、派手な表紙の旅行雑誌を小脇に抱えて、今か今かと。
中には、15人程の列になってる店もある。

若干圧倒されつつ、既に開店している店に入店。
当然、空いてそうな店を当てずっぽうで選んだ。
観光客相手の割高なもんじゃを堪能。
入店してから徐々に混みはじめ、直ぐに満員。
昼だっつぅのに店内には、
「生中三つ!」だとか「ウーロンハイおかわり!」なんて声が飛び交う。
その声に急き立てられる様に、自分もやはりビールを過剰飲酒。
旅行雑誌に、「もんじゃ一つに対して、ビール2杯が目安です」
なんて書いてあるのかもしれん。
そうだとすれば、非常に的を得た記事だと思う。

ひとしきり呑んで食って、店を出る。
すると、店先には長蛇とまでは行かないが、旅行雑誌小脇組が列をなす。
歩いて見ると、店先に何某かの芸能人の写真が貼ってある店はやはり人気な様子。
ふと商店街脇の路地に目をやると、メイン通りの洒落た店とは打って変わって、
味わいの深い佇まいの店もある。

「この手の店が良かったかなぁ」
と思ってもまぁ、一見観光客なのでしかたない。
趣ある路地の向こうには、高層ビルがそびえ立っている。
酔眼の為か、なんだか玩具のビルの様な、妙に浮世離れした異様な光景に映った。