272声 肝の据わったエアガール

2008年09月28日

昨日購入した、「昭和史全記録1926〜1989」を、早速読んでいる。
読み始めて数時間、未だ昭和6年(1931年)なのである。
残すところ後、58年。

ところで、昭和6年と言えば、満州事変が勃発。
日本がいよいよ、きな臭くなってきた時代。
そこで目に止まったのは、2月、「エアガール」と言う記事。

以下、本文より抜粋。
女性の新職業、エアガール(東京航空輸送会社)採用第一次試験が行われ、
百四十人の受験者の中から十人を予選した。
一度飛行機に乗せ空中体験をさせた後雇用する。
〜中略〜
エアガール第一号の三嬢は、
一ヵ月後の初給料が電車賃と昼食代にしかならない乏しさのため、
相羽社長に生活保証の嘆願をしようと目下協議中。
前記の本山嬢が最も強硬で、要求が拒否されれば辞職と発言。

つまり、2008年現在で言う、「キャビンアテンダント」ちゅう職業の事らしい。
この時代、記事にも写真が載っているが、飛行機ったって、ジャンボ航空機でなくて、
心許無いプロペラ機。
そして、記事にもあるが、過酷な労働環境であるにも拘らず、給料は雀の涙程度。
見た瞬間、不謹慎にも笑ってしまったが、電車賃と昼食代は、ちと酷い。

良い時代になったな、と、感慨に浸りつつ、エアガールに感心。
そら、本山嬢も怒るっちゅう話。