1971声 玉虫

2013年08月16日

朝のこと。
駅までの路地を歩いていた。
ふと、目を落とすと、左のズボンの腿のあたりに得体の知れぬ光。
「ぎょっ」として立ち止り、その七色に輝く光の源を見てみると、
親指ほどの緑の物体である。
よくよ目を凝らすと、どうやら玉虫らしい。
玉虫など久しぶりに見たが、金属質に輝く姿には、浮世離れしている。
若干、ごきぶりに似ているそ風体を大目にみれば、手にとって眺めていたい。
大目見られない私は、「ぴっ」と指ではじいて路傍に落としてしまった。
落ちる瞬間に翅を割って、飛び立った。
飛ぶ玉虫をみるのは、初めてであった。

【天候】
終日、炎暑。