赤レンガ倉庫は、佃煮にして売れる程、人がごったがえし。
ビールや食事の販売ブールには、長蛇の列。
用意されたテーブルと椅子に座れない人たちが、地べたに大胡坐。
その会場の倉庫からもあふれた人たち、赤レンガ倉庫周辺の地面に、
へばりついたガムの様に散在。
全員に共通している事は、顔の表情を弛緩させて、
腰の括れたビールグラスで、ビールをウマそうに飲んでいると言う事。
知らない人が見たら(当然通行人の人は見るだろうが)、
ビール狂信者の集い阿鼻叫喚絵図。
会場から鳴り響くドイツ民謡。
踊り念仏の如く、グラス片手に犇めき蠢く会場の人。
もう何杯目かも忘れた来場者が、
ビールグラス片手に薄笑いを浮かべながら、そこらをうろうろ。
虚空を見つめながら、ひたすらがぶ飲みしている、妙齢の女子。
その顔、猿の尻の如し。
人工照明に浮かぶ、幻想的な赤レンガ倉庫。
笑い声が弾けて混ざる、熱気ある会場。
もちろんビールは、本場ドイツの生を直送。
価格はチト高めだが、ウマい旨い美味い。
夏のビアガーデンなんかとは、また興が違って良い。
そして、歴史的建造物の趣ある赤レンガ倉庫で、ドイツビールとドイツ料理。
ってもの、非常に良い。
群馬でも開催したらどうだろうか。
なんて、帰りのみなとみらい線車内で、よろめきつつ一考。
赤城にある、ドイツ村「クローネンベルク」では、
やはりオクトーバーフェストにちなんだ、地ビール祭りが開催されているらしい。
しかしながら、桐生の有鄰館あたりだとかで、八木節を聞きながら。
どかーんと、ドイツビールと群馬地ビールの祭り。