308声 三行半のモーター音

2008年11月03日

先日、愛用のコンパクトデジタルカメラに、遂に三行半を突き付けられてしまった。
いつもの様に電源ボタンを押しても、「ジーッ」っと言う機械的なモーター音が鳴るだけで、
肝心のレンズが出てこない。
急によそよそしい態度を決め込んで、取り付く島もない。

そんな訳で、カメラを手放して外へ出る事になった。
そこで、如何に今までカメラに依存した生活を営んでいたかに、気付かされる。

例えば、食事に行って、美味しい料理と出遭った時。
メモ代わりに、料理とメニューをパシャリ。
散歩の最中に、心を奪われる光景と出逢ってパシャリ。
銭湯を探訪してパシャリ。
仕事の取材先でパシャリ。
何処でも彼処でも、撮影依存型の行動様式である。

早いところ、カメラを修理して備えなければ生活に支障をきたす。
ってな思考が、既に依存型人間の最たるもの。
しかし、修理などせずに、新しいカメラに鞍替えするつもりである。
そこは、なかなか譲れないのだ。