322声 失敗の親玉

2008年11月17日

自動販売機でカップコーヒーを買う際、
ホットとコールドを押し間違えてしまった。
冬の朝から、アイスコーヒーを啜る破目に。
そのカップコーヒーを持ちながら、階段を下る。
階段を踏み外して、体勢を崩し、カップコーヒーがYシャツに、ドバッ。

「ハンカチ、出てますよ」
と指摘を受け、
「こりゃどうも」
って、ズボンの後ろのポケットに手をやって、ハンカチをしまう。
けれどもそれは、ハンカチじゃなくて、実はポケットの裏地。

ポケット裏地の一軒は、まさに本日の失敗であるが、取るに足らず。
この手の失敗などは、年に数えきれない程ある。
言うならば失敗の下っ端、三下も良いところである。

しかしその失敗も、親玉辺りになってくると、一筋縄では行かない。
私は以前、失敗の親玉と隣り合わせの、絶体絶命状況に陥った事がある。
その状況を打破する為、人間と言うのは、かくも不思議な行動を取ってしまうものである。
明日は、そんな話を一つ。

まくら、と言うか。
前フリ、と言うか。
つかみ、と言うか。
つまり、そ言う事。