今週の10日から、高崎市の榛名湖イルミネーションフェスタ08が開催。
っちゅう事で、報道関係者用に、先行して試験点灯されたのが昨日。
17時30分、極寒の榛名湖。
寒さで震える手でシャッターを切る。
全体を写す為、上空から広角で撮ろう。
ってんで、籠付きのクレーン車があるでしょう、
電線工事とかで良く見る、くの字型のクレーンが伸びて、人乗せた籠が電線まで上がる車。
ビルの外壁清掃や、窓拭きなんかでも見かける。
あのクレーン車を駐車場に止めて、籠に乗って目一杯クレーンを伸ばす。
そして、夜空の遥か上空から一枚撮ろう。
と言う事になっていた、行ったら既に。
いざ、カメラと三脚を持って、籠に乗る私。
「はい、じゃあ上げまーす」
と、係りの人がなにやら操作。
「ガコン」
って、振動。
したかと思うや否や、ギュイーンっと、みるみる上空に上がって行く籠。
みるみる竦み上がる私の肝っ玉。
寒くて震えてんだか、高くて震えてんだか、ともかく、必死でシャッターを切る。
また、写真を撮る為には、どうしても下を向かなければいけないのだ。
「ガコン」
って、また振動して停止。
どうやらクレーンが伸び切ったみたい。
「いちいち振動するんじゃねぇ」
ったって、下の人々は手の平サイズ。
幻想的なイルミネーションが、目下の状況の私にとっては、幻想的な死後の世界ってな塩梅。
耳を切る風の音が、不気味にせせら笑う。
やっとの事で降りて来て、駐車場。
「どうだった」って聞かれた、私。
「まぁ、上からの眺めは、なかなかのもんでしたよ」
って、膝の震えを隠しながら。
しかしまぁ、凄いよ、あのイルミネーションは。
どっかの誰かが、言っていた。
「函館の夜景に匹敵するな」って。
函館の人、怒らないで下さいね。