371声 朝湯

2009年01月05日

窓から射し込む朝日は、直線的な陰影を落とし、
湯船にたゆたう小波を輝かせている。
出しっ放しのシャワー。
立ち上る湯気が煙る。
曇った据え付けの鏡を擦ると、歯を磨いている、血色の悪い顔。
耳の奥に残る、昨夜の残骸。
悔恨になって、浸透。