375声 吝嗇問答

2009年01月09日

雪の降る日は、寒い。
寒いと恋しくなるのが、鍋。

先日参加した、新年会。
大人数での、居酒屋飲み会。
2時間飲み放題コースと言う、妥当な進行。
2階の大部屋に通されて、鍋に火付けたと思ったら、てんやわんやでお会計。
生ビールなんかはもう、ピッチャーで置いてあったり。
ってな、濃い時間が駆け抜ける。

すると、残されるのが、コース料理の残骸。
つまりは、食べ残しである。
時間が来て、そそくさと店を出際に、どうもテーブルの上が気になってしまう。
鍋にはまだ、〆に入れたうどんが残っており、しかも、具の牡蠣が所々見え隠れ。
刺身にから揚げ、ポテトフライ。

しかしながら、後ろ髪引かれつつも、さらに深く、酔街の夜へと沈んで行く。
沈没寸前。
救難ボートで岸まで辿り着き、どうにかこうにか、自宅の煎餅布団の上に倒れ込む。
目を閉じて、明日と今日の境目に垣間見るのは、光景。
刺身にから揚げ、ポテトフライ。
そして、あの鍋の牡蠣。
全部、ぶちゃっちゃうんだろうかと、気をもみつつ、就寝。

吝嗇故の自戒問答。
日頃、エコライフ生活を実践する、日本人の精神。
甚だ脆弱なり。