376声 緑石鹸

2009年01月10日

本日、銭湯にて入浴。
洗い場で体を洗おうと、洗面用具に手を伸ばすと、石鹸がない。
「忘れた」って、思うと同時に、そこらに落っこちてないかと、
反射的に探してしまう、さもしい神経回路。

斜め横の鏡前に、ちびた緑色の石鹸が一つ。
時間も遅く、おそらく私で最後の客と推測される現在時刻。
となれば、忘れ物。

その緑石鹸を手に取って、両手を揉んで泡立てる。
順調に体を洗い進めて行くと、「ん」、と気付く。
匂いである。
カメムシを踏みつぶした、あるいは、腐った香草。
なんとも形容のしがたい、異臭。

おそらく、薬用の石鹸かなんかだろう。
その後、長めに湯船に浸かって、風呂から上がった。
瓶牛乳を飲みながら、手の平を嗅ぐ。
なんともいやはや。