381声 食事メニューの習慣性

2009年01月15日

私には、食事メニューに対して、習慣性がある。
つまりは、同じ物ばかり食べてしまうのである。
顕著なのが、昼めし。

頻繁に行く定食屋などでは、それぞれ、注文するメニューが決まっている。
この店はラーメン定食とか、この弁当屋はからあげ弁当とか。
そして、飽きる事無く、何度行っても同じ物を注文する。
飽きる事無く。
どころか、むしろ、そのメニューでなくてはならないのである。

何か、自らの気分を上気させる様な事があった日。
いつもの定食屋において、「じゃあ今日は奮発して」って、
普段のメニューでない、ミックスフライ定食なんて豪奢な物を注文する。
注文を終えて、待っている間に、
もうじわじわと後悔が忍び寄って来て、耳元で囁き始める。

「ちょいと旦那ぁ、いくらなんでもぉ、昼めしで950円は高いんじゃないですかぃ」
「値段の割にぃ、なんて事もありますからねぇ」
「フライは、カロリーが気になりますからねぇ」
「やっぱぁ、ラーメン定食にしておけば良かったんじゃあ、ねぇ」

囁きを無視しつつも、複雑な心持で海老フライにかじりつく。
ってな具合に、食事メニューの習慣性から逸脱すると、
厄介な結果が待ち受けているのである。

この様な状況から察するに、毎日、
決まった銘柄の安物のペットフードを食べている、家猫。
主の気まぐれな奮発で、高級なペットフードなんかを時々出されても、
猫にとって、非常に迷惑なのではなかろうか。
思えば、猫と自分を一緒にして考えているが。