無意味に血が飛ぶようなホラー映画は嫌いです。でも
心理的に怖い『セブン』『羊たちの沈黙』『ミスティックリバー』とかサスペンスは好き。
日本には黒沢清という監督がいて、学生時この監督の講演を3時間くらいかな、
録音は駄目だったので、速記でノートにびっしり延々と書いた位好きな
監督なのだが、『CURE』『カリスマ』『ドッペルゲンガー』『贖罪』など
この監督の「わけのわからないものの怖さ」を描く手腕はすごい。
ホラーにしろ、サスペンスにしろ、結局は
「怖いものの正体がわかるまでが、怖い」のだと思う。
何者かによって殺される、何かによって不穏になる。
その正体がわかった途端、たいがいの映画の怖さは半減する。
これ実は、実生活でも同じと気付いた。
不安なことで弱ったとき、その原因がわからなかったり、
相手の反応を待つ必要があり、どう進展するかわからない場合、
その不安はどんどん大きくなる。
けれど、「怖いものの正体がわかったとき」
不安は、課題に変わる。あとは対処方法を探るのみ。
心の中のジェイソンにおびえないこと、なのだと思う。
マスクを取り上げたら、それは泣き虫の子供かもしれない。

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