390声 四畳半の決闘

2009年01月24日

昼間から、机に向って書き仕事をしていると、
一日の短さを痛切に感じる。
そして、日々の単調さを再認識する。

起きてファンヒーターの電気を入れる。
「コー」っと、ぶっきら棒に温風を吐き出しす声が、部屋に響く。
新聞を斜め読みし、食パンに何を塗って食べようかと考えていたら、
時刻は正午になってしまった。
朝昼食合同食をひとしきり食べ終え、目下の仕事をこなそうと机に向かう。

食べ過ぎによる満腹感により、なかなか集中できない。
読みかけの本に手を伸ばす。
どこまで読んだのかが分からず、頁を右往左往している間に夕暮れ。
「冷蔵庫に缶麦酒はあったか」
確認したい気持ちを峰打ちにして、再度、机に向かう。

ようやく、書き始めた。
矢先、確認したい気持ちが、飲みたい気持ちを連れて仇打ちにやって来る。
真剣勝負の末、仕事したい気持ちを、手打ちにされる。

一連の決闘を、すぐ横で見守ってたファンヒーター。
やはりぶっきら棒に「コー」っと、その声はいささか呆れ気味である。