5月の投稿の時に書いた、
日本映画大学の学生による中之条町六合での
ドキュメンタリー撮影、の完成作品を観た。
旅館支配人を経て、めんぱと呼ばれる弁当箱を作る職人。
ラッパーを目指し上京、帰郷し農業ベンチャーに賭ける青年。
緑豊かなだが少し寂しい暮坂芸術区にて、作品を作り続ける陶芸家。
山に居続け、うどんなどをこねるこねばちを作り続ける職人。
彼らの人生には、厳しくも豊かな山里の風土が関係している。
学生ならではの真っ直ぐなまなざしで、どれも魅力的な作品になった。
噺家か!と思うほど話が止まらないこねばち職人の老人が言う。
「ずっとここで生きてきたから、自然がきれいだなんて思わない。普通だ。
米がとれない地域、昔は嫁がうどんをこねて皆に食べさせた。
そんな人もいなくなったし、使われなくなった道具を見ると・・寂しい。」
寂しい、あたりをいうくだりでは、沈黙が多い。学生はそれもカットせず使う。
おおげさだけど、その沈黙に、六合に限らない「失われたこと」が現れている気がした。
学生作品といえど、町外の人が観ても興味深い作品がそろったと思う。
上映会を立ち上げる予定なので、その際はこのページでも報告させていただきます。

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