2251声 風土

2014年08月30日

5月の投稿の時に書いた、

日本映画大学の学生による中之条町六合での

ドキュメンタリー撮影、の完成作品を観た。

 

旅館支配人を経て、めんぱと呼ばれる弁当箱を作る職人。

ラッパーを目指し上京、帰郷し農業ベンチャーに賭ける青年。

緑豊かなだが少し寂しい暮坂芸術区にて、作品を作り続ける陶芸家。

山に居続け、うどんなどをこねるこねばちを作り続ける職人。

 

彼らの人生には、厳しくも豊かな山里の風土が関係している。

学生ならではの真っ直ぐなまなざしで、どれも魅力的な作品になった。

 

噺家か!と思うほど話が止まらないこねばち職人の老人が言う。

「ずっとここで生きてきたから、自然がきれいだなんて思わない。普通だ。

米がとれない地域、昔は嫁がうどんをこねて皆に食べさせた。

そんな人もいなくなったし、使われなくなった道具を見ると・・寂しい。」

寂しい、あたりをいうくだりでは、沈黙が多い。学生はそれもカットせず使う。

 

おおげさだけど、その沈黙に、六合に限らない「失われたこと」が現れている気がした。

 

学生作品といえど、町外の人が観ても興味深い作品がそろったと思う。

上映会を立ち上げる予定なので、その際はこのページでも報告させていただきます。