2009年02月07日
早春の軽い風が、時々、ベランダに干しある洗濯物の間を通り抜ける。寝むたげな色をした青空に、薄らと白い月が見える。椅子に腰かけて、ぼんやりとそんな光景を見ていたら、すっかりカップの珈琲は冷めてしまった。
そろそろ夕方。向かいの家の子供等も、自転車に乗って、けたたましく帰ってくる頃だろう。穏やかな空気が流れ、さして書く事柄も見当たらず、机に頬杖。上空の烏、退屈そうにひと鳴き。