417声 雪の音

2009年02月20日

起床して、カーテンを開けたら雪景色だった。
私の家は高崎市でも郊外なので、家の裏には広大な農地が広がっている。
一面の銀世界とまではいかないにしろ、白銀に染められた田んぼで、
今年初めて雪の音を聞いた。

早朝、そんな風景を見ていて、夢現に思い出すのは子供時分の雪景色。
積雪によって学校は休校。
だと言うのに、友達と学校の校庭に集まって、
日が暮れるまで、手を下やけで真っ赤にしながら雪と戯れた。
鄙びた記憶の断片だが、あの時の雪の降り積もる音は鮮明に憶えている。

今朝、犬の様に外へ飛び出して、
雪の中を駆けずり回っている子供は居ない様だ。
雪の音だけが、静かに耳に聞こえ入る。

天気は正午を過ぎる頃には快晴になり、
益々、子供時分の雪景色が夢現の様に思われる。