「古い建物を調査する様子を撮影できませんか?」
という連絡をいただいた。そういった仕事をしている方ではなく、
とても素敵なカフェをきりもりしている方からだった。
場所等はまだ明かせないと思うが、半日その建物と周辺を撮影した。
近くに関所があり、奥座には役人がいたというような旧家だった。
土壁、養蚕跡、彫り物のある引き戸、吊り天井は床に落ちていた。
東京から来たという研究家の方たちはテキパキと詳細を記録する。
共に作業をする地元の方たちは、カフェの方ほか、自然志向の施設経営者、
東京でも仕事をするデザイナーの方などバラエティに富んでいて、
「文化が日常になっている人は、これも他人事じゃないんだろうな」と。
壊せば数日の建物であるが、埃を払えば人の営みが見えてくる。

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