「中之条ビエンナーレ」ディレクターの山重徹夫氏が「逗子アートサイト」に続き
手掛けた「富士の山ビエンナーレ」にピューンと日帰りで行ってきた。静岡県。
中之条と共通のアート作家も多く、その場にある石やもので作品を組み立てる
鈴木孝幸さんによる、使われなくなった映画館まるごとの展示は面白かったし、
過去中之条の道の駅たけやまに竹城を築城した勝木繁盛さんによる竹で作った
巨大は船は、鷹岡の町中に突如現れたノアの方舟のごとき圧倒的存在感だった。
巨大と言えば、午前中は行って早々強い雨で靴も服もぐちゃぐちゃになったのだが、
午後、天気は奇跡的な回復を見せ、現地で借りた車を運転中、目の前に突如巨大な
富士山がどーんと出現したのには、タイミング的にもアートを見るより感動してしまった。
距離感が掴めていなかったから、もっと小さく見えると思っていたのだ。どーんだった。
この富士山であればヤジさんキタさんが道中驚いたのも真実味があるし(実話だっけ?)、
このイベントのボランティアのお出迎え精神は凄いなと感心していたのだが、それは
富士山目当てで観光に来る人に接する下地があったからか、と勝手に納得してしまった。
ここで育った人たちにとっての富士山どーんは、プライスレスな心の支えなのだろう。
現地でばったり会った山重さんについて行ったおかげで、名産の生桜えびをパリッと
かき揚げにし、それとご飯との間に甘く煮た鶏卵をはさんだ「黄金丼」も知ることができた。
こうすれば最後までかき揚げはパリパリ、甘い卵との相性も抜群の絶品どんぶりだった。
アート目的で行きながら、人と自然と美食に酔いしれた一日。
これこそが、アートイベントの正しい楽しみ方。来年は、中之条ビエンナーレ年。

Copyright 2007-2026 Crane Dance. All Rights Reserved.