2315声 光と影

2015年02月10日

写真は奥が深い。
ビデオカメラによる撮影は20才のころからだけど、
カメラについては、もっと覚えよう・・のまま今に至る。

 

若い頃は、自分で写真がうまいと思っていた。
露出、シャッタースピードはオートである。
構図とタイミングだけで、いい線いってる気がしていた。
・・・茶番である。

 

「写真の醍醐味は、光と影を捉えることにある」
そう思うようになったのは、いつからだったろうか。
やはり写真も、映画から入った気がする。

 

佐藤真作『self and others』の牛腸茂雄が映す、
この世とあの世の境界のようなモノクロの世界。
是枝裕和作『誰も知らない』で川内倫子が映す、
白とびしているようで生々しく美しい世界。

 

人間の目は、暗くても明るくてもある程度見えてしまう。
限りなく優秀なオート機能がついているのだ。
だけど、ただの機械であるカメラが対象を捉える時、
肉眼では気づかない光や影を纏った世界を映すことがある。
その一瞬に、シャッターを合わせられるか、否か。

 

今日、障害をもった方とスタッフが共に力を合わせ、
パンを作っている工房を訪ねた。パンフレットを作るためだ。
写真を担当してもらったのは、近年知り合った上原さん。
彼女は、光や影と仲良くできる方のフォトグラファー。

 

上がってきた食パンの写真を見て、
あの時あの場所にはこんな光が射していたのかと感心する。
写真は奥が深い。