写真は奥が深い。
ビデオカメラによる撮影は20才のころからだけど、
カメラについては、もっと覚えよう・・のまま今に至る。
若い頃は、自分で写真がうまいと思っていた。
露出、シャッタースピードはオートである。
構図とタイミングだけで、いい線いってる気がしていた。
・・・茶番である。
「写真の醍醐味は、光と影を捉えることにある」
そう思うようになったのは、いつからだったろうか。
やはり写真も、映画から入った気がする。
佐藤真作『self and others』の牛腸茂雄が映す、
この世とあの世の境界のようなモノクロの世界。
是枝裕和作『誰も知らない』で川内倫子が映す、
白とびしているようで生々しく美しい世界。
人間の目は、暗くても明るくてもある程度見えてしまう。
限りなく優秀なオート機能がついているのだ。
だけど、ただの機械であるカメラが対象を捉える時、
肉眼では気づかない光や影を纏った世界を映すことがある。
その一瞬に、シャッターを合わせられるか、否か。
今日、障害をもった方とスタッフが共に力を合わせ、
パンを作っている工房を訪ねた。パンフレットを作るためだ。
写真を担当してもらったのは、近年知り合った上原さん。
彼女は、光や影と仲良くできる方のフォトグラファー。
上がってきた食パンの写真を見て、
あの時あの場所にはこんな光が射していたのかと感心する。
写真は奥が深い。

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